Is There a Moon ?

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読めない続き

 社会人になって読書が趣味になった。

 といっても通勤電車の行き帰りに読む程度。本を読む時間は往復で45分くらいか。家や休日は読むことはほぼ皆無。読むのは電車の中だけ。

 今年に入ってから本格的に読むようになり、約20冊といったところか。大半が風太郎の忍法帖だったりするが。

 そしてそんな風太郎中毒から明けて本屋でなにげなく出会った1冊。



 龍時。絵にもあるようにサッカーを題材とした小説である。

 作者は野沢尚氏。世間的にはドラマの脚本家として「眠れる森」「水曜日の情事」など多数を手がけている。しかし、にわかはこの小説を読み終わってその事実を知るといったにわかっぷりだったりする。

 で、風太郎同様に彼もまたこの世から去った今、出会った。

 龍時は未完ながら3冊の小説となっている。1冊目が才能を持て余し、単身スペインへ渡った主人公、志野リュウジの「葛藤」を描き、2冊目がスペインで活躍の場を得た「飛躍」、そして3冊目がオリンピック代表としての「覚醒」。

 それは風太郎の作品同様に「実」と「虚」が入り混じった、いわば現実に志野リュウジがいたかのような錯覚をおぼえる作品である。そこには確かにフィーゴやホアキンにベッカム、曽ヶ端や大久保らがいる。どの場面をとっても目に浮かぶような臨場感がある。それは忍者が確かに柳生十兵衛らと一緒に存在していた忍法帖に通ずるものがある。

 そして最後に今後の展開として野沢氏本人が語っている。怪我と戦うリュウジ、引退後のリュウジ・・・しかしどれも全て夢で終わってしまった。それを語った後、2週間足らずで彼は自ら命を絶ったのである。

 残念ながらたった1ヶ月前に出会った作家であり、彼のことをこの作品のみからしか感じることはできないが、この主人公リュウジに野沢氏を重ね合わせてしまう。主人公もまた冒頭ではサッカー人生の終焉が自分の死であると語っているのと同様に。

 内容としては1冊目の葛藤の日々が非常に読み応えがある。2,3冊目ではリュウジが完成に近づきすぎてしまい、ちょっとうまくいきすぎな展開もあったりなかったりする。それはやはり柳生十兵衛にも通ずるところがあると思うのは自分だけだろうか・・・

 しかし惜しい。フル代表としてのリュウジ、はたまた欧州で大活躍する姿が想像できるだけに続きが読みたかった。これは完結させた風太郎とはまた違う惜しさだ。そしてこれを書こうと調べていたら最近になってマンガ本もでていたのねと。でもこの小説の臨場感はちょっとやそっとのマンガでは描ききれるものではないとそう思う。

 とりあえず野沢氏の作品は龍時だけにしとく。中毒になる前に。。。
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